パッチギ ! プレミアム・エディション
パッチギ ! プレミアム・エディション
出演:塩谷瞬 /高岡蒼佑 /沢尻エリカ
ハピネット・ピクチャーズ
発売日 2005-07-29
『ゲロッパ!』の井筒和幸監督が、若者たちの恋と喧嘩を軸に、日本と朝鮮の深い溝とそれを乗り越える前向きな力を問う屈指の傑作青春映画。1968年の京都、高校2年の康介(塩谷瞬)はかねがね敵対する朝鮮高校に親善サッカー試合の交渉をするはめに。しかし訪れた朝鮮高校で彼は、音楽室でフルートを吹くキョンジャ(沢尻エリカ)に一目ぼれし、彼女と仲良くなりたい一心で、『イムジン河』の歌をギターで覚えるが……。
ベースは国籍の違いによる日本版『ロミオとジュリエット』だが、その実二国間のさまざまな世代が織り成すエネルギッシュな群集劇として見事に屹立。また深刻な問題に真正面から取り組みつつも、あくまでもにぎやかでコミカルに進むテイストからは、井筒監督ならではの人間讃歌がうかがえよう。娯楽を機軸に、観る者の意識を啓蒙させ向上させえる、これぞ真のエンタテインメントと断言したい。なおパッチギとはハングル語で“頭突き”のこと。“突き破る”“乗り越える”という意味もある。(増當竜也)
まず観て、そして、感じて欲しい。井筒空前の傑作。 2005-08-06
思えば、井筒和幸は、自身の作品で、今まで「在日」の人々を幾度か登場させてきた。「パッチギ!」は、井筒得意の青春不良映画の痛快作にして、彼なりに、在日朝鮮人問題に、真摯に取り組んだ秀作である。とにかく、68年の京都が舞台である。この年、巷では何が起こっていたか。“米軍のベトナムソンミ村虐殺”があり、“キング牧師暗殺”があり、“金嬉老事件”があった。“東大、日大闘争”、“10.21国際反戦デー 新宿騒乱”、京都でも、“滝田修が京大パルチザン”を組織し、翌年“赤軍派”が台頭する、、、正に、社会が混沌とし、政治的にも最も熱い時代であった筈だ。しかし、この作品では、それらの事は、文字通り背景としてしか取り上げられていない。井筒にとっては、インテリ達の革命幻想など関心なく、飽くまで、等身大の若者の目線で、「在日」問題を照射させた。他の井筒映画同様、この映画の在日の人々は、皆、元気で明るい。朝高の生徒達も、生き生きと喧嘩に明け暮れている。しかし、垣間見えるその生活振りは、彼等のその当時の日本に於ける立場を、如実に物語っている。中でも、チェドキの亡骸が入った棺桶が、彼の住居である「粗末なバラック小屋」に入らず、皆が泣きながら、玄関をぶち壊すシーンは、胸が引き裂かれる悲痛なシーンだ。その後、チェドキの伯父から、「日本人は朝鮮人に何をしてきたのか?」と詰問され、自分達のレベルではどうする事も出来ない「壁」がある事を悟り、挫折しかかった康介が、「イムジン河」の力を借りて、「壁」を越境し、愛を成就させるのは、甘いと言えば甘い。しかし、国家間の国益、面子と言ったつまらぬ大義は措いて、彼等若い世代こそが、差別や偏見のない新たな時代を構築していけるとの命題を教えてくれる。
☆☆☆☆☆☆くらいあげたい 2005-08-18
この作品を政治的背景から切り捨てるのは非常にもったいないことだと
思います
大阪万博をまじかに控えた日本がとても熱かった時代の物語
この時代を共有した方はなおさらそう。
きっとこれからずっと先になっても変わらず愛され・語られる作品に
なるのではと思います。
そして脇役まで妥協のないキャスティングもほんとうにお見事で、なんにも
気になったり、引っ掛かったりすることもなくどっぷり入り込むこと
が出来ました。
しっかり泣いて・共感して・笑って・思い出に浸って大忙しでしたけど
イムジン河のメロディーラインが全てを包み込んでくれます。
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