長谷川京子
「時間って一瞬で過ぎ去って、二度とはやって来ない。
でも、一枚一枚の写真に切り取られた過去も、現在も、どちらも本当の私」
2001年より本格的に女優として活躍中の長谷川京子の写真集。
長谷川京子演じる、勝気な美人シェフと、小出恵介演じる
年下のヤングセレブが織り成すラブコメディー。
女性版「Jam Films」とも言うべき内容のオムニバス作品。エロスをテーマとして、人気女性作家の書き下ろし小説を、注目の監督たちが映像化。主役も今が旬の女優たちが起用されている。強烈なエロスを感じさせるのが、篠原哲雄監督、姫野カオルコ原作、長谷川京子主演による「桃」だ。29歳のOLが、中学時代の恩師の葬式のため故郷に帰る。そこで彼女は、中学時代に独身教師と肉体関係にあったことを回想する。「あの頃は、ただやりたかっただけ」という独白に込められた、乾いた欲望。喪服姿で桃を食べる長谷川京子と、14歳の時の彼女を演じる野村恵里の、桃にむしゃぶりつきながら教師と激しいキスを交わす、その未成熟でありながら激しい情欲。その対比が醸し出す、女性の怖さ、ふてぶてしさ。塚本晋也監督、小池真理子原作、石田えり主演「玉虫」に見る熟女の自立と、石田えりの強烈な存在感。バレエ・スタイルで踊る「渚のシンドバッド」の狂おしさに目がテン。(斉藤守彦)
大正時代、磐井財閥の御曹司・優一郎(豊川悦司)の元へ嫁いだ明子(長谷川京子)は、女学校時代の旧友・清子(木村佳乃)を夫に紹介し、秘書として雇うことに。しかし清子は優一郎の愛人となって子を身ごもり、やがて明子は家を追い出されてしまうのだが……。岩井志麻子の同名小説を『突入せよ!「あさま山荘」事件』などの原田眞人監督が自由な解釈で映像化した傑作大正浪漫。もともとWOWOWの「ドラマw」枠で企画されたものだが、原田監督はあくまでも映画としてこれを演出し、テレビ放映後、劇場公開にこぎつけた。階段というアイテムを巧みに用いてふたりの女の生き様を活写。明子は階段を上る描写ばかりで、絶対に下らない。また大正期の映画制作事情など、原田監督ならではの視点も上手く盛り込まれている。クライマックスの関東大震災とその後の実験的処理も鮮やか。ふたりのヒロインも好演だが、豊川の俳優としての成熟ぶりにも改めて驚く。(増當竜也)